3/18(土)、豊島ゼミ *終了しました

週末、高松から豊島へ向かう高速艇はほぼ満席。
春の観光シーズンがはじまろうとしています。
有害産業廃棄物処理の搬出完了期限を目前に控え、報道で豊島事件を目にする機会も増えました。
3月中は現場視察ができます。
4月以降の現場立ち入りはどうなるかわかりません。
再生スラグによる遊歩道の計画では、現場を眺めることができるようです。

豊島ゼミ、3月18日(土)に開講します。
不法投棄された有害産業廃棄物を処理する、この事業の性質とは?
完全無害化処理、リスクコミュニケーション、原状回復、そしてコスト。
豊島住民の闘いとはどういうものだったのでしょうか。
豊島ゼミの講師は、全国の産廃業者の勉強会から講演依頼を受けている
住民運動のリーダーのお一人、石井亨さんです。
公害調停の選定代表人でもあり、社会情勢やごみ問題を含めた豊島事件を話してくださいます。

(Text:豊島ゼミコーディネーター 山下ナミ)

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次回の豊島ゼミ

実施日 :2017年 3月 18日(土)
参加費 : 2,000円 (全て住民会議経費:資料代、バス代、ガイド料)
時 間 : 集合 10:00 豊島交流センター
解散 12:30 同上

※ 高松-豊島のアクセスはこちらをご参考にどうぞ。
※ 豊島に前泊ならこちらをご覧ください。

■お申込方法■
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・参加者名
・電話番号(当日連絡が取れる携帯番号など)
・当日移動の場合、どの港から?
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を明記の上
3月 16 日(木)までに
◎NPO法人アーキペラゴ
TEL:087-813-1001
Mail:info@archipelago.or.jp
もしくはお申し込みフォームよりご連絡ください。

概要
http://www.archipelago.or.jp/outline/teshima-seminar.html

3/12(日) 暮らしを考えるアート【リビングアート in 檀山 】Vol.1 *終了しました


豊島で戦後の開拓入植の地となった檀山(だんやま)に、最後まで残り続けた一軒の家があります。そこに暮らした石井家の物語をたどりながら、暮らしとは何か、豊かな生のあり方とはどういうものかを考え、「人の暮らしそのものがアートだ!」と感じることに挑戦する、ちょっぴり体験型ゼミを開催します。

檀山の山頂に現在は廃屋となった「さいごの家」があります。
ゴルフ場開発、空港建設など檀山の開発計画から水源を守り、島の暮らしと営みを守ってきた象徴のような家です。
その家とその土地は、持続可能な生活を実践をしてきた人たちの結晶のような場であり、循環型自然環境のスモールモデルの場でもありました。

「さいごの家」に暮らした石井亨さんから、開拓の歴史や当時の様子を聞きながら、暮らしとは何か、豊かな生のあり方とはどういうものか、参加者みんなで考えてみたいと思います。
おひるごはんをみんなで作り、自然の中に身を置き、草を刈り、昼寝をし、共に語り合う時間を過ごします。そのこと自体が、一つのアート実践にもなるかもしれません。

さまざまな場所から、それぞれの歴史や想いを持った人たちが集い、この土地の歴史とかつての景観に、各々の《まなざし》を重ねて、そこで感じたことや考えたことを分かち合ってみる。そのサークルが、新たな景観(もう一つのまなざし)を生み出していくランドスケープアートになったらいいなと思っています。

◎豊島・檀山(だんやま)とは
豊島は、有害産業廃棄物の不法投棄事件をきっかけに全国から注目されている島ですが、もともと讃岐地方の離島の中では、珍しく水が豊かで自給自足が可能な島であり、自然の豊かさと共に生活を創造して生きてきた歴史があります。
そんな豊島のほぼ中央に位置する、標高300メートルの檀山(だんやま)があります。
山頂付近には樹齢100年から250年前後のスダジイ群生林があり、山の麓から湧き出る水は「唐櫃の清水」と呼ばれ、島の貴重な飲み水として、田畑を潤す水として、大切に使われています。
かつてこの場所は、戦後の食料不足から農地開拓の国策事業として実施された、檀山開拓団の人々によって拓かれた地でもありました。
それから71年後の現在、檀山に住む人はおらず、廃屋となった一軒の家が残っているだけです。
photo by Takehiro Morishima



企画協力者
■石井亨:豊島事件を率いたリーダーのひとり/社会活動家


■橋爪慧:東京造形大学造形学部 非常勤講師/映画を中心としたワークショップなどを多数開催する

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イベント概要
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開催日 2017年3月12日(日)※荒天中止
時 間 10:00集合(豊島唐櫃港、家浦港)~16:00解散(豊島唐櫃港、家浦港)
定 員 大人10名 *子どもの参加歓迎
参加費 3,500円(資料代、昼食代、体験代含む) / 子ども500円
最低催行人数 大人6名

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スケジュール
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10:00 集合(豊島唐櫃港、家浦港)
豊島を1周して豊島を知る
豊島事件のこと、各集落のこと、瀬戸芸のこと、唐櫃の清水のこと、棚田のことなど
11:00 檀山開拓団の歴史と暮らし
石井家周辺を歩いて農業や養鶏業で暮らしていたころを想像する
かつての暮らしをそのままに、自らの手でまた草刈機を使って少しずつ草を刈りながら、
今後この場所がどんなふうになったらいいか想像してみる
12:30 おひるごはんづくり
食事の片付け、使った道具の手入れ
まなざしの対話(檀山から人間の生き方・暮らし方を考える)または自由に昼寝/野鳥観察/
野草摘み/読書などからランドスケープアートを考える
16:00 解散(豊島唐櫃港、家浦港)

■持ち物
長靴、手袋(農作業用)、タオル(汗ふき用など)、飲み物(水筒が望ましい)
天候対策グッズ(日よけ・雨具など)

■服装
動きやすい服装(背の高い草の間を歩けるように長袖・長ズボンの着用をお勧めします)
スニーカーもしくは長靴

■興味のある方に…
自然の中で何かを感じてみたい
豊島に興味がある
循環型自然環境のスモールモデルを知りたい
サスティナブルな生活を実践したい
土地づくりや暮らしづくりを芸術表現(アートリビング)として実践的に考えていきたい
自分の暮らし方を変えたい

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※ 高松-豊島のアクセスはこちらをご参考にどうぞ。
※ 豊島に前泊ならこちらをご覧ください。

■お申込方法■
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・3/12(日) 暮らしを考えるアート【リビングアート in 檀山 】Vol.1
・参加者名
・電話番号(当日連絡が取れる携帯番号など)
・当日移動の場合、どの港から?
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を明記の上
3月 9日(木)までに
◎NPO法人アーキペラゴ
TEL:087-813-1001
Mail:info@archipelago.or.jp
もしくはお申し込みフォームより
3/12(日) 暮らしを考えるアート【リビングアート in 檀山 】Vol.1 と明記の上、ご連絡ください。

(Text:豊島ゼミコーディネーター 山下ナミ)

2017/2/26(日)豊島ゼミ *終了しました

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次回の豊島ゼミ

実施日 :2017年  2月 26日(日)
参加費 : 2,000円 (全て住民会議経費:資料代、バス代、ガイド料)
時 間 : 集合 10:30 豊島交流センター
解散 12:30 同上

※ 高松-豊島のアクセスはこちらをご参考にどうぞ。
※ 豊島に前泊ならこちらをご覧ください。

■お申込方法■
————————————————————
・参加者名
・電話番号(当日連絡が取れる携帯番号など)
・当日移動の場合、どの港から?
————————————————————
を明記の上
2月 23 日(木)までに
◎NPO法人アーキペラゴ
TEL:087-813-1001
Mail:info@archipelago.or.jp
もしくはお申し込みフォームよりご連絡ください。

概要
http://www.archipelago.or.jp/outline/teshima-seminar.html


 

調停合意の遵守

2017-1-29

高松から豊島にむかう高速艇でみえる風景。
豊島の西海岸、シルエットのくぼみが搬出現場です。
このくぼみ、有害産業廃棄物が不法投棄される前、
さらには海岸の砂を売る前は、きれいな山すそだったのかもしれません。
ここは工事現場でなく、石を切り出しているわけでもなく、豊島事件の現場です。

1/30、「スラグを埋めたてる意向。豊島の公害調停条項に抵触しないと考える」と香川県知事が発言しました。
この波紋は大きくて、2/4に豊島で行われた「第38回豊島廃棄物処理協議会」は開始早々から紛糾しました。
香川県知事発言「スラグの埋め立てについて」が議題にもりこまれていないのです。
豊島住民から抗議の声があがります。
1/29にも、調停条項に抵触すると豊島住民が指摘していたと言います。
香川県は「最終処分することのないよう、昨日知事にも言われました」と県の弁護士が発言します。

2017-2-4_1

豊島公民館の2階会場は、流れにかたずを飲む住民でいっぱいです。

香川県の担当者が答えます
「副生物の再利用は原則。可能なかぎりとう解釈は技術的な面、期限内に処理を達成する、この2点から、条項に抵触しない」。
これに対し豊島弁護団の大川弁護士から「県の発言は、県当局のもの。まちがっています。(担当者の名前をあげて)さんは罪深い。県を誘導している」と断言。

大川弁護士は「見解の相違でおわらせる話ではない。田代弁護士にお聞きします。どこに書いてあるんですか?」。
香川県は技術検討委員会の出発の姿勢を流用している、そこがまちがっている。
「私はまちがっていない。それは見解の相違です」と県側の発は、田代弁護士。

大川弁護士「では、言いましょう。調停条項の内容に違反するだけでなく手続きも違反した」。
さらに続けて「あなたがたはこれまで4回5回も勝手に読み替えて、いろんな理屈をつけてきた。大事な必要事項で豊島住民を置き去りにしてきた」と、静かに語ります。
私はなみだがにじみます。

産廃の持ち込みを香川県が許可したのは、形式脱法行為でした。
いかようにも解釈できる表現で、問題をあいまいにして長引かせた記録があります。

搬出完了予定の3月を死守するために、調停条項を歪曲して完了を急ぐ香川県、という印象がぬぐえません
豊島の有害産業廃棄物処理は、豊島住民と香川県だけの問題でしょうか。

豊島事件の語り部、初の講義録

豊島に生まれ、豊島に暮らす砂川三男さんは、65歳のときに廃棄物対策豊島住民会議(住民会議)の専従になりました。それまでも豊島住民一丸となって産廃問題と闘ってきましたが、以後、副議長から議長となりリーダーの一人として重責を担っています。
2000年の公害調停合意後は、豊島から環境を学び考える「島の学校」の校長を5期務め、豊島事件の語り部としてもていねいな視察対応をされています。

有害産業廃棄物不法投棄事件の現場に立ち、どのような経緯で豊島事件は起こり、世界に類のない廃棄物等の処理事業がおこなわれるようになったのか、視察対応で話している言葉を文字に起こしました。タイトル「よっしゃ、やらんかい」という小冊子が完成しました。

2017年、砂川さんは89歳になられます。鋭い視線で処理の現状を見守りつつも、思うように身動きがとれない状況に悔いの言葉を重ねるようになりました。
3月は、調停合意の条項にある廃棄物処理の搬出期限ですが、予断をゆるさない局面です。
これまでも香川県との折衝は緊迫したものでした。実直な豊島の人の思いが、香川県にほんろうされていく過程は42年におよびます。

B6サイズの小冊子「よっしゃ、やらんかい」は自費出版です。値段を入れていません。本当に必要なひとの手にわたることを願っています。

 

新刊「よっしゃ、やらんかい」

豊島の有害産業廃棄物不法投棄事件の語り部、砂川三男さんの言葉を文字に起こした記録集ができました。タイトルは「よっしゃ、やらんかい」。

先ほど砂川さんにお届けしたら、大変喜んでくださいました。
「しんどいめして、ようやったな。高くかかったろ。なんぼ?わし、だしたいんじゃ」とおっしゃる。
わたしと砂川さんの間で金銭のやりとりをしたら、この本が広がらないと思うので、いただけませんと言いました。

「豊島の人たちの抗議行動はゆうに7000回を超え、時給800円で換算したら総額6億を超える」と、今日の豊島ゼミでも聞いてきたばかりです。豊島の人たちは現生利益を捨て、未来の孫や子のために闘いました。
わたしは、当時の運動にかかわれていないし、遠方から支援もしていません。できるなら、この本を機に豊島問題を語り継ぐ末席に加えていただきたいと、砂川さんに申しました。

もし、この本を初めて読んだ人が実際に砂川さんに会って話を聞いてみたいと思ったら、その時は砂川さん、ぜひ勉強会に出てきてください、ともお願いしました。そのための本でもあるのです。そして、砂川さんと私で行脚しましょうと、本の印刷代金の話をかわしました。わたしのわがままです、と頑固に言い切りましたが、人生の先輩の思いをどのようにうけとったらいいのかと思案しています。

 

気持ちを狂わすものの正体

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長老の聞き書き、校正2回目のこと。
「瀬戸芸は、若いもんの気持ちを狂わすと思うな…」と、長老が言った。
魔物のような力が作用し、若い人の金銭感覚を狂わせ、まっとうで誠実な人生を狂わせるような映像を私は想像した。そして、こんな風に言ってくれる大人は珍しいと、感激した。
世の中を見据えて判断できる大人は、もう少ない。
久しぶりに、長老のあるべき姿の言葉を聞いた。

1/4、長老はさっぱりとした笑顔で迎え入れてくれた。
「洗濯を干して、床にワックスをかけて、やれやれと思うとったところです」
新年だから晴れの装いなのだろう。明るい色のシャツとVネックのカーディガンがよく似合う。
人と会う時はきちんとした服装で、襟元はボタンを留めていることが多い。
昭和3年生まれの、新しい思想を持つ紳士。
「よそのもんには言えん」と、豊島事件の闘いの中でも語られることのない部分を秘めている人だ。
その長老が私との距離を正確に縮めてくれている。

瀬戸内国際芸術祭2016、豊島は前回2013年を上回る観光客でごったかえした。
食事のできる店が増え、民泊も定着した。
観光は瀬戸芸に舵を切った。
にぎわいを歓迎する人々は、土地に縁をもたせたアート作品を賞賛した。
「いつまでも産廃、産廃と言っていたら食えん」と、長老に明言する人がいたと聞く。
長老、気持ちを狂わされるのは若い人に限ったことではありませんね。
村の長のような年配者が少なくなりました。

「豊島の生きる道は一次産業じゃと思うな」
長老は常々これからの日本を、これからの豊島を考えては憂いている。
一代の利益享受でなく、これからの子どもたちに残すふるさとを思い描いて、豊島事件を闘ってきた。
瀬戸芸は何を残すのだろうか。
廃材となった作品のほかになにがあるだろう、現代の大人にどこまで想像できるだろうか。

 

 

2017/1/29(日)豊島ゼミ

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次回の豊島ゼミ

実施日 :2017年  1月 29日(日)
参加費 : 2,000円 (全て住民会議経費:資料代、バス代、ガイド料)
時 間 : 集合 10:30 豊島交流センター
解散 12:30 同上

※ 高松-豊島のアクセスはこちらをご参考にどうぞ。
※ 豊島に前泊ならこちらをご覧ください。

■お申込方法■
————————————————————
・参加者名
・電話番号(当日連絡が取れる携帯番号など)
・当日移動の場合、どの港から?
————————————————————
を明記の上
1月 26 日(木)までに
◎NPO法人アーキペラゴ
TEL:087-813-1001
Mail:info@archipelago.or.jp
もしくはお申し込みフォームよりご連絡ください。

概要
http://www.archipelago.or.jp/outline/teshima-seminar.html


 

賀川豊彦資料館の原子かるた

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鳴門の賀川豊彦記念館で、原子かるたをみました。
賀川(1888-1960)の手作り教育玩具のひとつ。
宮沢賢治(1896-1922)やシュタイナー(1867-1925)と
なにかしら接点があったのでは、とわくわくする展示でした。

BS朝日(2016.11)が、賀川を取り上げた際のタイトルが
21世紀の日本をグランドデザインした男」。
展示によると新居格(にい いたる)は、
賀川を「新生日本のコンダクター」と高く評価。

賀川は豊島に幽閉された時期があり、豊島の長老は
「賀川さんに頭をなでてもろたな」とおっしゃる。
豊島にいた時に書いたという本のタイトルが判明し、
豊島から未来を考える後押しを得た気がします。

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豊島農民福音学校の跡地

梅とスイセン

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豊島に梅とスイセンが咲いています。
年末、柿の木のある斜面に手をいれました。
その時に見つけたのです。
一足はやい新春気分になりました。

豊島の長老宅は、家の周りが田んぼ、家庭菜園と斜面を生かした果樹があります。
長老が豊島に生まれ、おかあさんの実家のあるところから移ってきて80年以上。
長老が跡を継いで一次産業を続けてきた土地です。

柿が今年はなりませんでした。
「裏年こそ、枝をみて手入れをせんとな」
長老から、肥料をやる時期と枝剪定する時期があることを聞きました。

剪定の前に、落ちている古枝を集めて、次の作業がしやすいように足場の確保。
日の当たる斜面で作業をしていると、ふっと気がつけば
新しい住み手の飼い犬が私を見ています。
「かわいいな」と声をかけながら、枯れ枝を一輪車にのせ
田んぼの真ん中へ移動させました。
作業をして汗をかくのは久しぶり。

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