新刊「よっしゃ、やらんかい」

豊島の有害産業廃棄物不法投棄事件の語り部、砂川三男さんの言葉を文字に起こした記録集ができました。タイトルは「よっしゃ、やらんかい」。

先ほど砂川さんにお届けしたら、大変喜んでくださいました。
「しんどいめして、ようやったな。高くかかったろ。なんぼ?わし、だしたいんじゃ」とおっしゃる。
わたしと砂川さんの間で金銭のやりとりをしたら、この本が広がらないと思うので、いただけませんと言いました。

「豊島の人たちの抗議行動はゆうに7000回を超え、時給800円で換算したら総額6億を超える」と、今日の豊島ゼミでも聞いてきたばかりです。豊島の人たちは現生利益を捨て、未来の孫や子のために闘いました。
わたしは、当時の運動にかかわれていないし、遠方から支援もしていません。できるなら、この本を機に豊島問題を語り継ぐ末席に加えていただきたいと、砂川さんに申しました。

もし、この本を初めて読んだ人が実際に砂川さんに会って話を聞いてみたいと思ったら、その時は砂川さん、ぜひ勉強会に出てきてください、ともお願いしました。そのための本でもあるのです。そして、砂川さんと私で行脚しましょうと、本の印刷代金の話をかわしました。わたしのわがままです、と頑固に言い切りましたが、人生の先輩の思いをどのようにうけとったらいいのかと思案しています。